内藤正典

ムスリムは、世界のどこにいても、世俗国家で生まれている様々な「現象」に疑問をもち、国家の法よりも神の法に従って生きていく道を選ぶようになりつつある。それを支えているのが、イスラムのもつ癒しの力と来世への希望であることに、西洋は気づいていない。イスラムの法を、自由意志を否定し、頑迷固陋に戒律の網から抜け出せないものと決めつけてきたことによる誤認がそこにはある。 ** 私は、死を迎えるとき、愛する家族と共にムスリムの友人たちに囲まれていたいと思う。高度な医療も、無機質な病室も、いらない。